こんにちはあおはる@aoharufx(ツイッター)です。
今回はFXでなかなか勝てない人向けに参考になる様な内容をお伝えできればと思います。
私はFXに取り組んで10年近くになりる兼業トレーダーです。
一獲千金を目指してFXに取り組んではきましたが、なかなか甘くはないのがFXの世界です。
デイトレードやスキャルピングで始めたトレード手法でしたが、最近はスイングトレード寄りの手法を実践しています。
戦績については、2020年は大敗していますが、普段はコツコツ利益を上乗せる様なスタイルで、気長にやってます。
FXをやっていると、こんなことないですか?
- なんで勝てない?
- エントリーしたらすぐに逆行して損切り
- 上がるか下がるかは2択なのになぜ負ける?
私もこの様な経験はいまだにありますし、ほとんどのトレーダーが経験しているというのが実感です。
みんな同じ悩みをかかえながら、勉強して知識をつけて勝つことを目指しています。
今回はこの中でも「上がるか下がるかは2択なのになぜ負ける?」ということについて掘り下げてみたいと思います。
上がるか下がるかの予想なら、猿がやっても50%は勝てるはずなのに、実際はそうはならない。
適当にやっても運で50%は勝てると思ってしまうんですが、ここに落とし穴がある様です。
確かに猿の様に、何も考えずに上がるか下がるかだけを予想していれば、勝率は50%に近づきそうですが、なぜか自分はうまくいかない。
これは、FXを運と見ていたとしても、実は運ではないトレードをしている可能性がありますよ!
そうです。
負けるべくして負けている可能性があります。
是非ともこの記事を読んでいただき、日々のトレードに活かして勝ちトレーダーを目指していきましょう。
それでは解説していきましょう。
FXは運と思ってしまう理由
まずはFXが運で勝てると思ってしまう理由について考えてみましょう。

この図の様に未来の値動きを予想するのは、至極困難で、現実的には的中させるのは不可能だと思っています。
ただ普通に考えると、価格が上に行くか、下に行くかの2択を当てるだけなので、初心者でも勝てそうに思ってしまいます。
ドル円を例にとってみます。
今のレートが110円だとして、あなたは買いでエントリーしました。
そこで115円で利確ポイントを設定して、5円分の利益を狙ったトレードをしたとします。
さらに損切りポイントを105円に設定して、負けた場合は5円分の損失を固定させました。
この時のリターンは5円で、損失は5円ということで50%の確率で勝ち負けが決まるのはわかりますでしょうか?
相場はランダムに、不規則で動いているため、先にどちらに到達することは予想ができないので、どちらに早く到達するのかの基本的な確率は50%です。
この様に、上と下に同じ金額だけ利確と損切りの設定をしておくと、実は収支はトントンになりそうなんです。
(実際はスプレッドやスワップポイントがあるので誤差は出ます。)
ただこの機械的なトレードができなくなるのが人間なんです。
その理由はプロスペクト理論が関係しています。
プロスペクト理論とはなんぞや?
次に簡単に説明していきますので、しっかりついてきてください。
FXで感情的になってしまう理由 プロスペクト理論について

FXで感情的になってしまって、機械的なトレードができなくなる理由としては、プロスペクト理論というものが関係しています。
プロスペクト理論というのは、人間心理として損失を嫌がる性質があって、損切りができない割に、利益方向に伸びた際も、含み益が減ってしまうことを嫌う傾向にあります。
結果として、損失は大きくなってしまって、利益は当初決めていた地点まで我慢することができなくなってしまって、「損大利小」になってしまいます。
この説明ではイメージしにくいので、わかりやすく以下で説明します。
先ほどのドル円での例で言うと、110円で買いエントリーして、115円まで伸ばすつもりが111円で利確してしまうことが多いはずです。
これは共感いただけるはずです。
また110円で買いエントリーして、損切りは105円と決めていたのにも関わらず、その地点でも今後価格が戻ることを期待して、なかなか損切りできない状態になってしまいます。
実際に私の損益画面も、利益になっているポジションのみ決済して、含み損になっているポジションは放置にしていることが多いです。
これは意識していないとあらがえない人間の本能ですので、しっかりとこの理論を理解していないと改善することができないんです。
この様な理由で、自分で決めた決済ルールを簡単に破ってしまって、運の勝負ですらなくなっています。
まとめ
ここまでFXは運で勝てるのかについて考えてきました。
結果として、運の勝負ではスプレッドや、マイナススワップポイントがある分、少しずつ負けてしまうのが実情だと思います。
ただ機械的にトレードをして、完全に運任せでトレードができるのならば、収支はプラスマイナスに収束していくと思われます。
このことにより、完全な運では勝ち越すことは厳しいと思います。
また今回は触れませんでしたが、バルサラの破産確率というものがありまして
勝率が50%で、リスクリワードが1:1である投資手法は、必ず破産するというものがあります。
気になる方は、「バルサラの破産確率」で検索してみてはいかがでしょう。
結論としては、運でFXをトレードすることが難しく、結局は自分自身のトレード技術の向上と、心理をうまくコントロールする必要があります。
FXは簡単なものではなく、知識アップと、トレーニングが必須です。
FXを運で一攫千金を狙っている人には、がっかりな内容でしたが現実をお伝えしていきました。
それでは良いトレードを!
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