この記事ではFXの手法の1つであるナンピン(難平)ってよく聞くけど、実際どうなの?って疑問がある方向けになっています。
結論を先に言いますと、ナンピン(難平)はダメです。
ということで、この記事の内容はおしまい。
って、ことはありません!笑
まずはナンピン(難平)がなぜダメなのかを解説する前に、ナンピン(難平)の定義について、私の持論を述べていきたいと思います。
そのあとで、どうしてもナンピン(難平)をやるとするならば、オススメな手法がありますので紹介していこうと思います。
そしてナンピン(難平)ではなく、分割売買という話が重要になりますので、こちらについての説明をしていきます。
最終的には、ナンピン(難平)ではなく、分割売買としての手法はアリ!と思っています。これは私は実際に使用している手法ですので、やり方によっては使える手法です。
目次
ナンピン(ナンピン)とは
私はナンピン(難平)をこう定義しています。
ナンピン(難平)の定義
思惑と違う方向に動いた際に、全く根拠もなく、今後思惑通りになることを期待をして追加エントリーをしていくこと
ということで、ドル円の取引を例にしてみます。ドル円が上昇することをイメージしてください。
ロングを1本入れた場合に逆行して下がった場合に
全く上がる見込みがない
もしくは自身のトレードでは損切りをする場面
であったのに、追加のロングを入れて、取得平均値を下げることをナンピン(難平)と定義します。
この場合は無謀なエントリーになってしまい損失が大きくなる可能性があります。
そもそも本来は損切りラインを入れるべきポイントは、大衆も同じ位置に損切りラインを入れているケースがほとんどですから、逆行した場合は一気に下落に転じる可能性があります。
よって資金が加速度的に減っていく可能性が高いんです。
イメージ的にはこんな感じです

- 1回目のエントリー→赤の矢印上の赤いライン付近!
- 2回目のエントリー→赤の下の矢印の赤いライン付近!
本来ならば黄色いラインで損切りを入れるトレード手法を行なっていた場合に、そのまま放置してさらに下落して、上昇すると自分勝手に思ってのロング2発目のエントリー。
結局さらに逆行して下落し、含み損がどんどん増えていくことになります。これをもしハイレバでやっていた際は一瞬でロスカットになりますので、資金管理的にもダメなトレードですね。
このトレードでの失敗の原因は
- ロスカットを入れる場面で入れていなかった
- 特に理由もなく自分の理想として上がると思い込んでのロング2発目
自身の決めたルールの無視、自分の思い通りに相場が動くと思う、ただ期待するだけの根拠のないトレードを行なったことが失敗の原因です。
もし、仮に2発目のロングの後に転換して上昇して利確ができた場合も、なぜこのトレードで利確できたのか、という経験が全くなく、ただ50%の運で勝っただけということで、何も得ることができません。
トレードのルールを決めたからには、機械的にトレードを行い、自身の感情は捨てることをオススメします。
こちらの記事も参考になると思います。
ナンピン(難平)をやるならコレ!
ここではナンピン(難平)をやるならこういう手法であればコレがオススメという手法について説明します。
無限難平(むげんナンピン )
これはロングポジションを入れる場合を考えます。ドル円が100円の時をイメージしてください。
トレードルール
- 1円下がったらロングを入れていく(1万通貨)
- 損切りしない
100円で1回目のエントリーをしていき、仮にドル円が過去最低の1円まで下落した場合を考えてみます。(今回は1万通貨のことを1ロットと呼びます)
- 100円=1ロット
- 99円=1ロット
- ・・・
- 1円=1ロット
ここまで下がった場合の含み損はいくらでしょうか?
平均取得単価は50.5円になります。よって1ロットあたりの含み損は
50.5円-1円=49.5円
49.5円×100ポジション×10000=49,500,000円です!!!
普通ならここまで放置するのはいかがなもんかと思いますが、一般的なサラリーマンにはそもそもこんな資金はないので、ドル円が1円に達する前にロスカットくらってます。
ただ、今回はこの含み損も許容範囲内であれば問題ないと思っています。
相場は上昇、下落を継続的に続けており、上がり続ける相場もないですし、下がり続ける相場もないです。
よって、このまま待って入れば平均取得単価の50.5円まで上昇することも可能性としてはありえます。それが1年後なのか5年後なのか10年後なのかはわかりません。
その時までじっと我慢できるほどの資金を持っているのであれば、そのまま放置でもいいと思います。
仮に10億程度の資産を持っていて約5000万のマイナスが出ても、資金全体から見ると5%の損失なので、全然問題ないですよね?
よって無限難平(ナンピン)を行うには、それに見合った資金を持っている方だけが行える手法になります。
分割売買という手法、というより思考!
ここからは分割売買という考え方、思考について解説をしていきます。
私は分割売買をこう定義しています。
分割売買の定義
私いは分割売買をこのように定義しています。
分割売買とは、
自身のトレードルールに沿っての相場予想をした際に、本来より少し早めにエントリーを行い、またその後本来のポイントに来た際に同じ方向のエントリーを行うこと。
やっていること自体は一緒なんですけど、自身の相場予想の範疇(はんちゅう)でエントリーをしていくことは、ナンピン(難平)ではなく分割売買です。
実際にチャートを見ていきましょう!

先ほどと同じチャートなんですけど、エントリータイミングが全く一緒だった場合のことを考えます。
例えば今現在の価格で反転すると思って、少し早めの1回目のエントリーを普段より小さいロットで行い、2回目も同様に小さいロットで入るとします。
そして本命の一番下でのロングを普段通りのロットで入れ、ロスカットをしっかり決めることは分割売買に当たります。
これは私の様なサラリーマンは普段チャートにへばりつくことができないので、一番下のポイントにくる頃まで待てればいいんですけど、結局次にチャートを見るのはだいぶん後になって、底でもロングを期待できない場合をイメージしてください。
普段私の様に1日5分程度しかチャートを見ていないトレーダーはドンピシャで取引したいところでエントリーはできません。
どうせ上がることを意識をしてのロングなら、少し早めでも全然問題ないよ!って場合は別に問題ないと思ってます。一番下の価格を割った際にしっかり損切りをするなど、自分のルールに従って取引をしていきましょう。
またこの考えは、私が使っている両建ての手法にも関わって来ますのでぜひ分割売買をしている!という考えを自身の中に落とし込んでみてください。
分割売買を活用したトレード手法も載せてますので、こちらの記事も参考にしてください
まとめ
今回はFXの手法の1つナンピン(難平)はダメなのか、もしやるとするならばどうすればいいのかについて解説をしました。
まとめると
- ナンピン(難平)は基本ダメ
- 無限難平(むげんなんぴん)で資金が膨大にあればあり
- ナンピン(難平)より分割売買ならあり
自身のトレードスタイルに合わせて、ルールをしっかり把握してトレードを行なっていきましょう!
私の手法に関しては、日々のチャート分析でなんとなく理解いただける内容かと思いますので、是非そちらも参照ください。
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